旅が再び始まる。日本も前に進み始める。

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by Evelyn Teploff-Mugii, Tomoyuki Iwashita and Marc Cansier
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に対する気持ち

 

2022年の旅行・ホスピタリティ業界の動向(トレンド)に関するレポートの導入部分をご紹介します。 

ここ数年、新型コロナウィルス感染症拡大による移動制限は私たちの心を揺さぶり、戸惑い自問自答したのではないでしょうか。世界が再び動き出した今、私たちは近年の出来事を振り返り、未来の自分たちを予測し、5年、10年先の夢を描く時がきたのだと思いました。 

 

中国日本、韓国、東南アジア、そしてヨーロッパといった、国や大陸を超えて旅行行われるでしょう。そこで、弊社はパートナーや協力者に連絡をして、この急速に進化する世界の“絵を描き”、旅に対する新たな意識を探る手伝いをしてもらおうと思いました。これは旅行・ホスピタリティ業界についてのレポートではありません。新しい考え方やものの見方、新たな社会の流れ、世界変化を促す地域の特性など、深い考察を加えていきます。 

 

その第一歩として、もっとも魅力的な国のひとつである日本から始めようと考えました。コロナ禍にもかかわらず、Marc & Chantal は過去2年間、日本で仕事をしてきました。日本語版ウェブサイトを立ち上げるにあたり、日本に暮らすパートナーら自身の心を動かし、同時に私たちにも夢を与えてくれるような、日本らしさに溢れた楽しみや魅力をいくつか紹介してもらうことにしました。そうすることが、本質を見抜くのに最適な方法だと考えました。私は意識的に「夢」という言葉を使っています。事実、プロジェクトを遂行する上で必要な本質を見抜くための知識、総合的な戦略立案、培ってきた経験、それら全てが「夢」を追い求める能力なしには、なんの価値も見出さないのではないでしょうか。

ですから、日本のパートナーであるエブリン・テプロフ・麦井と岩下智之は、そんな夢のような道を日本の奥深いところ(神髄まで)私たちを導いてくれるのです。Marc & Chantalでは、数か月のうちに日本に関するレポートの一部をリリースする予定ですので、ここではほんの導入部分をご紹介しようと思います。スロートラベル、リフレッシュできるおもてなし、ゆったりとした時間を過ごせるような瞑想の旅などについてご紹介できればと考えています。

石川県能登半島をサイクリングする 

 

穏やか田舎道、絵のように美しい景色、そして隠れた聖なる空間。日本には、自動車や鉄道の時代よりも遥か昔から利用されてきた小さな町や集落を結ぶ街道や古道が数多く残されています。スロートラベル」への関心が高まるなか、日本は、旅人が自分の内面と外面の両方を見つめ直し、自らの生活のリズムを見いだすことのできる提供してくれるユニークなところです。

日本を代表する定番の観光地から、あまり知られていない穴場へ日本の無名なデスティネーションこそ、ウォーキングやサイクリング旅行者を魅了する可能性が広がっています。石川県の能登半島もそうしたデスティネーションのひとつです。標高200500mから見下ろす、荒々しい波が作り出した断崖、奇岩が織りなす美しい海岸線が印象的な能登半島は、サイクリングはもちろん、ツール・ド・のと」などのスポーツイベントの最高の舞台として知られています。 

 

加えて、自分の力で目的地を目指すという、肉体的・精神的な冒険という刺激を息をのむような素晴らしい環境で体験できるのです。  

そして、日本の素晴らしいおもてなしがあればこそ「自分の力で目的地を目指したい」という思いが最終的にはより一層強くなるでしょう。豪華な和風旅館で温かいもてなしを受け、月夜を見上げる露天風呂きの贅沢な客室で最高の食事を楽しみつつリフレッシュできるのです。 

個人的な探求に挑むことの報い

山形県庄内地方で、知性、身体、精神の原点に立ち返る

 

未踏の地を歩き、遠く離れていることの素晴らしささを感じ、自然に呼び寄せられ、静寂の中に誘われることの幸せ。山伏と過ごす時間は、山をきながらの瞑想であり、土地や自分自身の感覚に大きな影響を与える体験です。旅人は、自然界の生きとし生けるものと共存することを通して、その地域からあるいはその地域を通って移動しながら、匂いや香り、色彩、様式音など自己の中心に戻ってくるような深い没入感に包まれ、五感をフル活用した体験ができるのです。

 

山伏とって、山々、自然界、自然の容赦ないは、人間とは切り離せないもの山伏が担う修験道は、山母親の胎内捉え山を歩く修行によって精神的に生まれ変わると信じられています。 

人間は、水、土、火、空気であり、それら要素が我々を進めてくれています。自然の中に身を置き歩くことによって身体を感じ、五感を研ぎ澄ませます。過去、現在、未来もそれらすべては山にある私たちは自然を通して、この修行を通して生まれ変わるのです。 

 

日本でもっとも新しいワインの産地新潟市西蒲区  

 

この新たなワインの産地はようやく認知され始めたばかりで、日本人にもあまり知られていません。日本の洗練された食文化と相性も抜群に良いワインですそして、ワイン醸造という海外から輸入された伝統を日本独自のやり方で彼らは醸造法を追求しています。この地のワイン生産者は小規模ながら、とてもアクティブで、それぞれの環境に最適なものを常に試し、進化させています。彼らは、この地の自然環境や土壌の特徴を活かしたワイン造りを行っています。 

 

日本海海岸線に位置し、海とに囲まれたこの地域は、新潟ワインコーストと呼ばれています。特徴的なのような土壌がワイン造りに適しており、日本のニューワールドワインファンに大きな感動を与えているのです。新潟ワインコーストは、日本ではもっとも新しいワイン産地のひとつで、1992年に設立されたカーヴドッチを筆頭に、個性的な5のワイナリーが点在しています。日本におけるワイン産業の鼓動が感じられる地域でもありワイナリーに併設するオーベルジュに滞在しスパを楽しみながら寛ぎの一時を過ごすこともできるのです。 

 

新潟ワインコーストは、日本ではもっとも新しいワイン産地のひとつで、1992年に設立されたカーヴドッチを筆頭に、個性的な5のワイナリーが点在しています。日本におけるワイン産業の鼓動が感じられる地域でもありワイナリーに併設するオーベルジュに滞在しスパを楽しみながら寛ぎの一時を過ごすこともできるのです。 

 

もちろん、ワイナリーだけではありません。新潟ワインコーストそのものが旅の目的地なのです。海岸は山がちで、ハイキングが楽しめるほか、ピクニックにも最適です。古くから砂丘があり、潟湖が点在し、シベリアから飛来する白鳥の数は日本有数を誇り美しい自然の風景が広がります。こうした多様な環境だからこそ、豊かな自然が育まれ、生命が再生される土地で驚くほど多様なワインを次々と世に送り出しているのです。 

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今回は、日本編をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
今後ともよろしくお願いいたします

By Evelyn Teploff-Mugii, Tomoyuki Iwashita, Marc Cansier

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