ウィーロック・プロパティーズによるマウント・ニコルソン

ブランド戦略&デザイン

ウィーロック・プロパティーズによるマウント・ニコルソンのブランディングとヘリテージエキジビジョン

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大いなる夢

ザ・ピークにある高級住宅地マウント・ニコルソンのブランディングとコミュニケーション戦略の一環として、私たちはクライアントに対して、ザ・ピークについて広く知ってもらうため展示会を行うよう進言しました。

私たちは、一般の人々から伝統を愛する人や学者に至るまで、幅広い層の人々に興味を持ってもらいたいと考えていました。そのため、展示内容やデザインには、複数のレベルでのコミュニケーションが求められました。学術的に正確な人物像を描きつつ、好奇心旺盛な来場者の記憶に残るような楽しい展示にするためには、香港を象徴するこの地区に革新的な視点を提供する必要があると考えました。

伝統と自然の組み合わせ

展示品の収集と整理のコンセプトは、植物の研究と歴史的なエピソードを組み合わせることで、初期に暮らしていた住民と自然環境とのつながりを強調することでした。ウィーロック・プロパティーズが期待していた博物館級の展示を実現するため、私たちは専門家に調査を依頼し、関連する図像や工芸品を調達しました。

“私たちの展示企画のコンセプトは、植物の研究と歴史的に重要なエピソードを組み合わせて、初期に暮らしていた住民と自然環境とのつながりを強調することでした。”

五感に訴えるアプローチ

都会の喧騒から離れ、ここに一歩足を踏み入れると、アニメーションで映し出され、ザ・ピークの固有種の鳥の鳴き声が聞こえるなど、その雰囲気をすぐに楽しめる“体験”ができるよう工夫しました。グラフィック・デザインには、緑豊かな風景にコラージュされたアンティークのボタニカルプリントを使用しています。このデザインが展示に関するすべての印刷物のビジュアル言語として使われています。

ワクワク、ドキドキ、「ますます奇妙だわ!」

訪れた人々に興味を持ってもらうため、ザ・ピークを散策するというテーマでコンテンツを制作しました。来場者に展示物をじっくり見てもらうために、ビクトリア朝の珍しい品々のキャビネットのようなスタイルにしました。引き出しやシャドーボックス(ガラス製のディスプレイケース)、ベル状のガラス製容器などを使って、まるでアンティークの店でアクセサリーを買うように、ゆっくりと展示品を見ていただきました。

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ザ・ピークの住人の生活

私たちは、豊富な図像のほか、あまり知られていない事実やエピソードを集め、ザ・ピークの特権的な住人として知られていた「ピーク人(Peakites)」の日常生活や職業を描きました。また、香港総督の夏の離宮であったマウンテン・ロッジの建築模型を制作し、ザ・ピークの住人が楽しんでいた緑豊かな環境を訪れた人々にも体感してもらえるようにしました。ザ・ピークでの日常生活を表現するために、多くの歴史的工芸品を調達したり、レプリカを制作したりしました。来館者の見学ルート全体を通してそれぞれの展示物が特有の存在感を示せるよう注意深くスタイルを作って配置しました。

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展示会のハイライトは、19世紀末から20世紀初頭にかけてザ・ピークに住んでいたディーリー家の物語でした。一族の子孫であるマーティン・オーグ=ディーリー氏は、ザ・ピークで暮らしていた人々の日常生活についての貴重な情報と歴史的に価値のある写真や工芸品を提供してくれました。その中には、ロバート・ホー・トン卿がオーグ=ディーリー氏の祖父に贈った銀製のボウル、メイ総督夫妻の舞踏会への招待状、オリジナルの写真集、アンティークの麻雀セットなどが含まれていました。

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