RYSE(ライズ)は単なるホテルの名前ではなく、信条であり、声明であり、ビジョンでもあります。韓国で生まれたこのブランドは、ソウルの弘大(ホンデ)地区のクリエイティブなエネルギーを凝縮したものです。ロンドンのショーディッチやニューヨークのブルックリンに例えられるように、弘大はクリエイティブの中心地であり、今日、世界中に広まっている韓国のポップカルチャーの震源地でもあります。
アジュ・ホテルのビジョンに従い、RYSEに命を吹き込むために4年の時間を費やしました。私たちは、コンテクストとコンセプトの両面からアプローチしました。RYSEのある地域そのものがコンテクストであり、この地域は、何十年にも渡って大衆文化やストリートカルチャーを蓄積してきました。また、コンセプトは、RYSEが世界を旅するクリエイティブな人々にとって「家」のように感じられる場所です。このブランドは当初から、韓国ポップカルチャーの起源であることを意識し、世界と共有するという目的をもっていました。
結局のところ、名前にはすべてが詰まっているのです。何年にも渡るネーミングの過程で多くの経験と知識を得て、ようやく心から楽しめるようになりました。私たちはクライアントと喜びを分かち合い、私たちが表現したいことを象徴するような名前を思いつきました。有名なラッパーの2Pacの詩集『Rose that grew from concrete』のように、数カ月に渡るハードワークの後、この名前が浮かんだのです。