第一の目的は、スタッフ、患者、訪問者らが、目的とする場所に迷うことなく辿り着けるような、明確で正確なウェイファインディング戦略を構築することでした。このプロジェクトの厳格な概要をみると、サイン(案内表示)とそれに付随する要素にどれだけ豊富な情報を盛り込めるかが大変重要である点が強調されていました。しかし、病院は、とりわけ長い時間を過ごさなければならない患者さんにとって、一般的に無味乾燥な場所であることが多いため、快適でポジティブな環境をつくる方法を模索しました。
天水圍病院は公共施設であるため、地域社会や周辺環境とのコミュニケーションが必要であると考えました。統一感のある空間を作りたいという思いから、利用者と接点のある空間だけでなく、その他の部分も考慮し、結果、単なるウェイファインディングにとどまらない可能性を見いだしました。
各階のエレベーターを降りると、訪れた人々はその特徴的な壁に迎えられます。壁の色は各階にある診療科/部門の色に対応しており、そのモチーフには病院近くの香港湿地公園を採用しました。同様に、天水圍病院のすべてのサインには、誘導先の診療科/部門の色が反映されています。廊下の床に描かれた大胆な太い線は実用的なものでもあり、利用者が病室や廊下で迷わないよう配慮しました。
この他にも、ウェイファインディングの常識を覆すエキサイティングなプロジェクトに取り組んでいます。最新情報はソーシャルメディアでフォローしてください!