中国の2大河川である嘉陵川と揚子江の合流点に位置し、かつて皇帝の城門があったというエリアにあるこの象徴的な建物は、重慶市再生のシンボルであり、水運貿易の中心地だったという巨大都市に受け継がれる歴史への敬意を表しています。
このユニークで見晴らしの良い場所にある複合施設の特徴を紹介し、地域の活性化にも貢献しつつ、その印象的な建築デザインが現代の重慶にもたらす象徴的な力を示すことが、私たちのミッションでした。
私たちは、重慶の豊かな文化や歴史、商業施設や住宅など総合的な開発要素を通して、訪れる人が旅をするように、五感に訴えられるよう色々な工夫を凝らしました。
建築家が採用した「船旅」というテーマにインスピレーションを得て、重慶港の全景を見渡せるよう、いくつもの水路の風景の中を“航行”するかのように、あるエリアから別のエリアへとシームレスに誘導するようなデザインとしました。